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【インタビュー】 「社長にしかなれなかった」 柿花が語るこれまでとこれから。

楽天・イノーバ・グリーを経てNupp1を起業した柿花。それぞれの企業で、何を学び、何を見て、何を目指し、今に至るのか。なぜナップワンを立ち上げようと思ったのか。ナップワンで何を成し遂げたいのか。今回は柿花の経歴、これまでとこれからについてお届けします。

社長にしか、なれなかったんです。

正直にいうと、もともと社長になることは目指していませんでした。むしろ、サラリーマンをずっとしていきたかったと今でも思っています。ただ、周囲からサラリーマンには向いていないとよく言われます。。どうしても普通のルールの「枠」からハミ出てしまう。仕事はできても、サラリーマンとしては一緒にやっていけないタイプだと思います。今までに、僕のことを本当に理解して扱ってくれた上司は、2人だけ。企業から結果が出てもレールからハミ出るというのを、繰り返していましたね。周囲にもたくさん迷惑をかけていました。ルールに従わずに、自分のやりたいように行動してしまう人間なんです。これまでの経験を通して考えに考え抜いた結果、僕は社長しかできないという結論に至りました。

ー サラリーマンに向いていないという柿花さんですが、サラリーマンとして働いた3社でそれぞれ何を得たのか、簡単に教えて下さい!

1社目の楽天は、新卒で入社をして本当に良かった会社です。楽天市場のECコンサルタント(以下ECC)に配属され、商売をしたこともない僕がクライアントさんに「将来大きくなりましょう!」と言いながら、一緒に数字を作っていく日々でした。楽天時代、合計1000社以上を担当し、クライアントさんのお金を使わせていただきながら、商売から広告、マーケティング、商品開発まで、多くのことを学ばさせていただきました。

楽天時代の「楽天ECのなんやかんや参考になること投稿」は彼のこちらの投稿からご確認ください。(Facebookにとびます。)

ー  そうですね、楽天のECCって本当に学ぶものが多いですよね。ところでどうして新卒のときに楽天を選んだんですか?もとからEコマースに興味があったんですか?

いや…実は、学校の就職活動支援の先生の友達が楽天の人で、「お前おもろそうやから楽天けーへんか?」と誘われたのがきっかけで、当初はインターネットのことなど全くわからなかったんです。実を言うと、楽天が通販の会社ということも知らなかった(笑)でも機会をもらったので、とりあえず面接を受けたら、内定をいただき、その後にEコマースのプラットフォームだと知ったんです。それで「Eコマースのプラットフォームってなんやねん!」と小難しいように思ったので内定辞退しようと思ったんですね。そしたらその紹介してくれた楽天の人が「阪神に例えるなら、おれが星野で、お前は金本やろ!」といってきて、その言葉がおもしろくて楽天に決めた。

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ーその一言が入社の決め手って… 全くロジックじゃないというか…大阪の子ですね(笑)

笑。それで入ったら、東大とか京大の人が多くて、別世界だと感じましたね… 

その後、コンテンツマーケティングのベンチャーに転職しました。世の中のSEOが変わる瞬間でした。コンテンツマーケティング中心に動くGoogleが、被リンク重視からコンテンツ重視に向かう変革時期といえると思います。「コンテンツマーケティングとはなにか」をあらゆるクライアントさんに説明してまわり、コンテンツ制作をしていきました。商売ではなく潜在顧客をあつめ、その後のユーザーの態度変容を起こしていくという、B向けもC向けも含めて同時に2つの業種のコンテンツマーケティングをここで学びました。ただこれは外注であり、クライアントさんを支える裏方の仕事でした。

3社目のグリーで転機が訪れます。メディア事業のサービスを作るという経験をさせていただきました。そこでは「アプリ」「新しく出会うKPI」「複数組織の管理マネジメント」の3つを学ばせていただきました。アプリとKPIに紐づくことですが、ECよりも細かなKPIが設置されます。特に重要なのが、どのくらい積み上げで残存していくかという「継続率」が大切だということ。ただ、やっていけばやっていくほどECととても似ている性質であることがわかってきました。その中でマーケティングにおいて、今までにない予算を投じさせていただき感謝しています。

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そして、複数組織の管理マネジメントの経験は自分を大きく変えてくれるきっかけになりました。開発とのコミニケーション・デザーナーとのコミニケーションは特に重要で、みんな受託のような仕事になるとモチベーションが下がるんだと肌で感じました。この時の経験は今もとても活きています。開発がワクワクするタスクを一緒にどう考えていくか。ここをいつも考えています。

ー 商売の基礎、メディア、マネジメントという柿花ワールドの完成ですね。そんな柿花さんはナップワンをどんな会社にしていきたいと思いますか?

大きな企業でもベンチャーマインドそしてミッション・ビジョン・バリューのコアがしっかりしている会社で経験することができてよかったと思っています。そして、ベンチャー企業での大企業の看板がない状況、新サービスが受け入れられなく、最初は説明続きで売れない日々が続く経験もできました。

私がナップワンで目指す会社創りは、自分たちの立てたコアを大切にし、いつも人がワクワクしている会社であること、そしてベンチャーなんでピンチはたくさんくると思います。ただこのピンチを楽しめる組織づくり。それは何よりも強い組織作りだと思っています。しんどい時に苦楽を一緒に乗り切れる友は、離れても良き友でいられます。これは自分自身経験上わかっています。人は財なりといいますが、1人では仕事はできません。なので、強固な組織づくりが私自身が一番力をいれていることであり目指すことでもあります。(Nupp1で大切にしているコアバリューは前回の記事で記載しました。)

ー では、ナップワンに込めた想いについて教えて下さい。

ナップワン=1分なのか。「サブスクの波」をぶっ壊そうという想いです。昨今、C向けのサービスはサブスクが主流ですが、定額制ビジネスにおいては、ユーザーは使えば使うほどお得に感じ、提供者側は使われなければ使われないほど儲かる仕組みになっています。私たちはここにある種の不健全さを感じました。一方、分単位の従量課金制のビジネスモデルでは、ユーザーが「必要な分だけ」の対価を支払います。1分単価と最大料金は、フィットネスクラブ運営者が決めることができます。そして、乱暴な価格破壊がおきないよう、弊社は各ジャンルに最低料金を設定しています。これにより「三方良しのプラットフォーム」を構築できるのではないか、と考えています。

僕たちの成し遂げたいことは、「好きなときに好きなだけ、好きなことを好きな人と楽しめるような、自由なライフスタイルを人々に届ける」こと。多くの人が、物理的な豊かさではなく、資産や時間を有効活用することでより豊かな生活を望んでいる世界に変わるはず。時代は「モノ」から「コト」「コト」から「トキ」を売る時代に変化する。

僕たちは「トキ」を売る、リーディングカンパニーとして社会を作っていきたいと思っています。 

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【編集コメント】柿花さん、ありがとうございました! 楽天の入社の決め手が、阪神の金本やろ!という言葉だったというのは初めて聞きました(笑)「好きなときに好きなだけ、好きなことを好きな人と楽しめるような、自由なライフスタイルを人々に届ける」そんな世界観を目指してがんばります!魅力がいっぱいのうちの社長とナップワンの活躍、今後もご期待ください!

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